大神島に訪れる人はそんなに多くはありません。島内に宿泊施設や観光施設があるわけではなく、昔から続く人口の少ない離島というだけで、その上祖神祭などの神事の時には立ち入る事が出来ない場所も多く、普段でも宮古では神の島として他とは別格のイメージもあるからです。
そんな関係で、海も自然の状態を良く残しています。
多目的広場前の海
港から外周道路を島に向かって右に進むと山側に多目的広場があり、その向かいあたりには何箇所か道路から階段状に海に降りられる様になっています。
この場所はノッチがあるような大きな岩が、人工的に作ったかのように半円形を描いています。比較的小さな岩も一部にはあるので、後から人工的に漁のために形を整えたのかもしれませんが、大きなものは人間が簡単に移動できるようなものではなく、ノッチの侵食された様子からも、人が住む以前からここにあったと思われます。
何か海に入るのが恐れ多いような気がしましたが、とりあえず入ってみました。干潮だったのでかなり浅めで泳ぎやすいとはいえませんが、階段のすぐ下あたりの浅い所にも小さな魚が泳いでいます。
そして大きな群落は見つかりませんでしたが、本当に浅い場所から珊瑚が元気で、以前は沖縄の海岸はこんなものであったろうと思わせる、素敵な光景が広がっていました。


島の西にあるビーチ
港から逆の西に向かって進んでいくと、少し長めの砂浜があります。
その道の左側には砂浜がありますが、メッシュの粗い珊瑚の欠片などが混じっていて、人工ビーチみたいに細かい砂で出来ているわけではありません。
航空写真で見てみると、このあたりは珊瑚らしい影が見当たらないのと、少し濁りも入っているようなので、今回は海には入らずに通り過ぎました。
ただ、本当に誰もいないビーチですので、のんびり海を眺めながらという過ごし方には向いているように思います。
