時間がとまっているような…

池間島 池間湿原

池間島TOPカギンミ浜フナクス池間湿原展望台付売店と小浜
 池間島を一回りしてから 少しだけ予定より時間があったので、以前から地図を見て気になっていた島の中央に大きな面積を占める池間湿原に行きたくなりました。
 地図で確認すると、周回道路からすぐそばのように書かれているのですが、簡単に見る事ができなかったので、橋の近くにある売店で道を尋ねてみることに。

暇そうに店番をしていたおじさんの説明では、「そこの道をずっと行って、農道を右に入ると岩の上にガジュマルが生えている所があるので、そこを折れて細い道をまっすぐに行くと、監視小屋があるから行ってみなさい。」との事。
 その言葉通りに行ったつもりでしたが、とにかく道に車が通ったらしいわだちはあるものの草が茂り、両側からは背の高い草木が迫ってきている様子に、車で入っていくのが心配になって、近くで畑仕事にせいを出していたおじさんに再度道を聞いてみた所、「間違っていないよ、そこを入っていきなさい。」との答え。
 車に擦り傷をつけないように気をつけながら進んでいくと、少し広い草むらの向こうにありました。

監視小屋というよりももと監視小屋だったらしい建物。
池間湿原監視小屋
池間湿原1
池間湿原2

池間島地図

草叢の上には、どうにか人が通れるくらいの板が渡されています。 それを渡って行くと、なんとか写真の小屋にたどり着きました。
  頑張ったかいがあり、小さな島の中にある場所だという事を感じさせない広々とした一面の湿原を見渡せ、素晴らしい景色が。
  水面を渡ってくる気持ちのよい風とともに、鳥の声が聞こえてきます。
池間湿原

地元ではユニムイと呼ばれるこの湿原は、以前二つの島を分ける海峡だったらしく、16世紀頃には橋で行き来ができるようになり、その後自然に堆積した土砂によってその部分がつながり、一つの島になったそうです。
  その後南側は長い間離れたままだったようですが、昭和に入ってから現在入江になっているあたりの北が埋め立てられて、海と遮断された事により淡水化して現在のような湿原に。
今では貴重な生物も生息しているらしく、早い機会に保護されるべきだと思いました。

八重干瀬に一番近い島という事もあり、どうしても海が注目されがちですが、それ以外にもちょっと寄り道をしてみると、意外なポイントを見つけることができるかも知れませんね。

(2006年10月)
関連情報:カギンミ浜


※池間島、そしてここから見える大神島は、宮古の中でも固有の文化を持っている島です。
 集落内とかを散策する場合でも、神聖な御嶽とかもありますので、しっかりした気配りも必要です。
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