
ここの所一年ばかり行く機会がなくてご無沙汰していた山城饅頭。
個人的にはここの出来たてアツアツが、那覇三大饅頭のなかでも飛びぬけて美味しい!と思っていました。
風の便りにここのお店で頑張っていたおばあちゃんが亡くなられたと聞き、でも、何人かで作っているんだからお店は大丈夫なはず、と閉店という事は考えても見ませんでした。
今回サイトで、お引越ししたかもというお話を伺い、早速行ってみましたが、シャッターが閉まっていて上のような張り紙が…びっくりしました。
確かに道路拡張で、少しづつお店が奥に引っ込む工事が始まっていはするのですが、諸事情、そして再開の未定という事は…

確かに一つ80円で、生産量も一日限定されている手作り。利益がとても上がる、というわけには行かなかったでしょうし、その継続を全くの部外者である一個人としては、頑張るべきだよ!などと無責任に言うわけには行かないのは解っているのですが・・・。
百余年続いた那覇の名物としばしお別れ、もしくはもう食べられない可能性もあると思うと、なんだか感傷的になってしまいました。
窓ガラスの隙間からのぞいてみると、中は明日にでも作業できそうな以前のままです。
建物の周りを回ってみたら、裏庭の崖にはお饅頭を包んでいたであろう月桃の葉が生い茂っていました。
1人の饅頭ファンとしては、あの界隈が新しい食べ物のお店が次々オープンしてにぎわっていく中で山城饅頭のお店がひっそり無くなってしまうと言う事は
とても悲しい事ですし、大切な伝統を無くしつつ新しく利益、利便性を求めて変貌する日本社会の縮図を見たような気もします。
勿論、これでもう山城饅頭がなくなると決まったわけではないと思いますが、是非一段落したら早い機会に再開し、また変わらないアツアツのお饅頭を店先で食べさせるようなお店が出来てほしい、と心から願ってお店を後にしました。
心配していましたが、お店が再開されました。詳しくは下記リンクから。
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2013年10月24日