泡瀬米軍施設南の海(仮)

市街地の周りにも自然は残っています

住宅地と基地に挟まれた小さな浜の話
 泡瀬の米軍通信施設と埋め立てられたであろう直線的な海岸線を持つ住宅地にはさまれて、小さな砂洲がポツンと有ります。
 特段変わったところではありませんが、自然がいっぱいだった頃は、どこの海岸もこんな風だったんだろうなと想像させるたたずまいの遠浅な海が沖に向かって続いています。
はるか沖合いには白波が立っているように輝いていえる真っ白い石積みの防波堤。
 基地の金網沿いに海岸線を歩いてみると、海の神竜宮神を祀った祠が作られていて、以前はここで漁の安全を祈った人達が多くいたくらいの港町だったことが伺われます。干潮ならそのまま米軍施設の脇を歩いて岬の先まで出ることができるのかもしれません。

車を止めてある広場に戻る途中、砂州の先端付近に一人のおじいさんが屈み込んで何かしているのを見つけました。
 少し離れた所にお弁当らしき包みとペットボトルの飲料が置かれています。
何をしているのか知りたくて、少し近くまで行くと、おじいさんは両手に投網を持ち海面を凝視して魚を探している所のようでした。以前はきっと彼の漁場は広々とした透き通っている海だったに違いありません。

車に乗って海の方を振り返みると、海の中にそのままの姿勢で魚を待ち続ける彼の姿が、少し寂しそうに見えました。

※ここは隠れ家ビーチとは言えないかもしれませんが、なぜか印象深い場所だったので掲載しました。




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泡瀬米軍施設南の海まで続く海泡瀬米軍施設南の海からみる沖合いの堤防泡瀬米軍施設南にある竜神を祀った祠泡瀬米軍施設南の海で昔ながらの漁をする老人


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