南部の海沿いの道を佐敷、知念と進んでいくとやがて右には世界遺産の斎場御嶽があります。
知念城跡はそこも通り過ぎて少し行き、右手にあまり大きくない道看板がある道を右に折れた所にある駐車場に車をとめて、道を横切るとある細い道の先です。

道の両側は草木に覆われ下り坂になり、行く先が不安になる頃右にノロ住居跡といわれる石垣が見え始め、左にアーチ型の石組みの城門が突然現れます。
野面積の石垣で囲まれた知念城の古城と、切石積になった新しい城の両方の遺構が残っていて、古城は沖縄の伝説的初代の王統、天孫氏の代に新しい部分は三山時代から尚真王の時代くらいに築いたものと考えられています。

広くなった中庭の突当たりからの知念の海を眺める景色は格別で、来る人も多くなく、ここだけ太古からの時間の流れが止まっているような錯覚を覚えます。 多くの城跡が残る沖縄でも、なぜか一番時間と言うものを感じさせてくれる所です。
ちゑねん もり ぐすく
神降れ 始めの地
あまみきよ 宣たてはじめの 城
にらいかないより 降りたもうたのか
時は澱み 語るを知らず |
知念城は中国との貿易の盛んだった時代、知念按司の居城でもあり、神域としてのグスクでもあります。
今でも拝所の御香が絶えません。
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現在調査と修復作業中で完成してみないとわかりませんが、以前の独特の雰囲気が薄れてしまいそうな気がします。古い時代の雰囲気をしっかり残した修復工事をしてもらいたいものです。

今から10年以上前の知念城跡の写真
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2012年9月2日