港から車で西に向かって海岸から近い道を進むと、すぐに建物が途切れて畑の脇を走るようになります。
すると、すぐ左手に小さな建て看板といっしょにミンカザントゥはあります。うっかりすると見落とすのでゆったりドライブしてください。
で、これが何かというと、岩盤を利用して雨水を受け、それをこの岩盤の下に作った貯水タンクのようなものに貯水して利用したらしく、作られたのは昭和15年くらいと言う事なので、離島の良くない水事情が推測されます。

余り綺麗ではありませんが、この時も小窓から覗いて見ると、水がいっぱいにたまっていました。
ただでも暑い沖縄。その夏の農作業などでは、水分を取るのは必要な事ですから、きっと便利だったに違いありません。
※沖縄県は年間降雨量そのものは全国平均を上回るのですが、河川は小さいので降った雨はすぐに海に流れ出てしまいます。そのため人々は昔から渇水に悩まされ、雨水をためる工夫をしたり、日照が続くときには雨乞いなどもしていました。まして離島ではより厳しい環境で、現在も本島から海底送水されて水事情の悪さを補っています。
最近では小さな離島にも観光で訪れる人達が増えて、シーズンにはその水不足に拍車をかけることもあります。離島に行ったら、そこで暮らしている方々の事も考えて、水も大切に使ってくださいね。
(2006年10月)