伊平屋島の北端から西側の道路を回り戻ってくると、海岸沿いにいくつかの奇岩を見ることが出来ます。
その一つがこの貞女伝説の残る無蔵水。
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むかし、田名村にいた若い夫婦の話。
ある夏、夫は小舟で田名岬の沖へ釣に出て、にわかに起こった風波に流されてしまいました。
2〜3年の間行方がわからず、村の人々はもう死んだものとあきらめました。
村一番の美人だった妻は縁談がひきもきらず、両親も再婚をすすめましたが、妻は
「夫はきっと生きている。帰るまで待ちます。」
そして毎日、夫が消えた沖合の見える小山ほどの大岩の上で帰りを待ったのです。
この岩のてっぺんにある周囲6メートル、深さ50センチの不思議と決して涸れない水たまリが無蔵水。
愛を涸さず待ったかいあって数年後、夫は元気で妻の待つ島に戻りました。その後2人は仲睦まじく家を興し、立身出世しましたとさ。めでたしめでたし。
当時の村の人々は妻の貞操をたたえ、女性たちへの教訓歌を作り残しています。
伊平屋村オフィシャルサイトより
現在でも枯れていないという話を聞き、真偽のほどを
確認しに行きたかったのですが 、今回は取材のための下見のバスツアー。車窓から写真を撮っただけで終わっちゃいましたが、帰ってからWEBを検索すると、沖縄発役に立たない写真集さんというサイトに「張っていってみたけど水は…」という記載が。 写真は自由にお使いくださいという素敵なサイトですので、勝手に写真をお借りして来ました。 確かに水は枯れているようですね。
ちなみにこのサイトさんは、役に立たないどころか貴重な情報を発信してくれていて、私的にも大変勉強になるサイトです。
沖縄発!役に立たない写真集
(2006年12月)