座喜味城跡・沖縄の世界遺産
Zakimi Castle Ruins

座喜味城跡イメージ
 沖縄の世界遺産には城跡関係がいくつかありますが、座喜味城跡はその中でも規模が比較的小さめ。でも、とても美しい城跡です。
駐車場に車を停めて正面から入ると、まず茅葺の高倉が目に付きます。昭和51年に沖永良部島から移築したと言うことですが、平成19年に台風被害にあって一部新たに補修。
その先は神社仏閣の参道を思わせるまっすぐな琉球松の並木道が城跡まで続き、とても 静かで沖縄的には珍しい雰囲気の場所です。
座喜味城跡入口付近

二の郭へ

座喜味城跡航空写真 ここの城壁は、上空からの写真を見ても解るように、内側に張り出したなだらかな曲線により構成されていて、下から見上げてもとても美しく、しかもその曲線のために内側から外に向かう多量の土による圧力を合理的に受け止めているように思えます。 石積みに関しては一様ではなく、比較的低い部分には横方向に目地のそろった布積みが多く、一部では相方積みや野面積みなども見られます。
城壁の石積みの種類
左から布積み・相方積み・野面積み

二の郭

座喜味城跡二の郭への入口  二の郭に入るための石門も、綺麗な石組みで作られています。 特に天井部分は比較的大きな石がアーチ型に組まれ、その中央部分は薄いV字型の楔で強化されていて、他の沖縄県内グスクでは見られない構造になっています。
ここで少々座喜味城に関する歴史のお話を。
中山の尚巴氏が北山座喜味城を1416年に攻め落とし、その後不安定だった北面への守りを固めるために、北山攻めにも参加した護佐丸に命じて標高120mの見晴らしの良いこの座喜味の地に城を造らせたといわれています。
その後、護佐丸は1440年に座喜味城から中城城に居を移しましたが、座喜味城跡からは時代的にそれよりも近年の磁器なども発掘されているので、以降も何らかの形で利用されていた事がうかがえます。

二の郭つづき

座喜味城跡二の郭郭内は平に整地され、通路以外は芝生のように背の低い草が敷き詰められ、広さが感じられます。左の部分は一の郭の城壁との間に細い部が伸びている構造も珍しいものでした。
座喜味城跡二の郭の細い部分
座喜味城跡
料金
無料
管理
読谷村立歴史民俗資料館
住所 沖縄県中頭郡読谷村字座喜味708-6 098-958-3141
空港から約41km 自動車で約1時間(高速利用)

※座喜味城跡の見学だけでしたら、30分もあったら一通り見て回れます。ただ別ページで紹介します読谷村歴史民俗資料館(入場料200円)もご覧になるなら、最低でも1時間の予定を組んでくださいね。


次のページへ
戻 る
閉じる
Copyright ©Okinawa information IMA All right reserved | Since Sep.12th.1999 | 更新: 2016-07-05