沖縄の世界遺産には城跡関係がいくつかありますが、座喜味城跡はその中でも規模が比較的小さめ。でも、とても美しい城跡です。
駐車場に車を停めて正面から入ると、まず茅葺の高倉が目に付きます。昭和51年に沖永良部島から移築したと言うことですが、平成19年に台風被害にあって一部新たに補修。
その先は神社仏閣の参道を思わせるまっすぐな琉球松の並木道が城跡まで続き、とても 静かで沖縄的には珍しい雰囲気の場所です。
二の郭へ

ここの城壁は、上空からの写真を見ても解るように、内側に張り出したなだらかな曲線により構成されていて、下から見上げてもとても美しく、しかもその曲線のために内側から外に向かう多量の土による圧力を合理的に受け止めているように思えます。 石積みに関しては一様ではなく、比較的低い部分には横方向に目地のそろった布積みが多く、一部では相方積みや野面積みなども見られます。
左から布積み・相方積み・野面積み
二の郭

二の郭に入るための石門も、綺麗な石組みで作られています。 特に天井部分は比較的大きな石がアーチ型に組まれ、その中央部分は薄いV字型の楔で強化されていて、他の沖縄県内グスクでは見られない構造になっています。