ガジュマルの木にに住むと言われる妖怪もしくは妖精。
北部の喜如嘉集落スキンではブナガヤーと呼ばれているけど、ほとんど同じもの。身長が低く子供達くらいで髪が赤く、魚の左目が大好物。
キジムナーと仲良くなれば魚をいつでも貰え、金持ちになれるともされるなど幸運に恵まれるといわれ、水面を駆けることもできて人を連れながらでも水上に立ったりする。 たまに船に同乗して人間と一緒に漁を行うともいわれ、夕食時にはかまどの火を借りに来るなどして人間ととても近い位置にいる彼達。
人間に害をなすことはほとんどないというが、住みかの木を切ったりじゃけんにしたりすると、家畜を全滅させたり海で船を沈めて溺死させ足りの祟りがあると伝えられています。木の洞など到底入り込めないような狭い場所に人間を閉じ込める、寝ている人を押さえつける、夜道で灯りを奪うなどの悪戯をすることも。
どことなく東北地方の座敷童子に近いキャラクターですね。
彼らと縁を切るには、嫌いなニワトリ、人間のおならなどを使うか、キジムナーの宿っている木を焼いたり、釘を打ち込んだりすると良いとい言われています。
昔、おじいさんがキジムナーと仲良くなって楽しく暮らしていましたがたが、ある時キジムナーを気味悪く思ったので追い払ったら、3日後に死んでしまったという話も伝わっています。
沖縄の子供たちの遊びで、キジムナーの足跡を見るというものがあったそうで、薄暗い静かな場所に円を描いて小麦粉などの白い粉を撒き、円の中心に線香を立てて火を灯し、呪文を唱えて隠れてから20数えてもとの場所に戻ると、粉の上にキジムナーの足跡がついているということです。