キジムナーいるよ

キジムナーのイメージ画像
今もたまにキジムナーの話は聞きます。 
ガジュマルの木  沖縄に移住し、初めに就職した場所は波之上宮近くにあるスタジオでした。建物から外に出ると、すぐにガジュマルなどの木々が生い茂る公園があってその先は波之上ビーチ、今みたいに人通りも多くなく、普段の日はゆったり木陰で休憩できる素敵な場所でした。

何年かたったある日、そこのオーナーの妹さんであり友人だった子が
「ねえ、不思議なことって有るよねー。」
と言って話し掛けてきました。

「一週間くらい前、夜1人で寝ていたけど寝苦しくて目がさめると、何か枕もとで気配がしてさー、目だけ動かしてそっと見るとサルくらいの大きさの人間みたいのが二人いて何かごそごそしゃべっているわけ。
  なんか怖かったから知らんぱーして聞き耳をたたていると、

今度この家の後継ぎに子供が生まれるよ、男の子だから後継ぎだねー
これでこの家も安心さー
しー、大きな声で言うんじゃ無いよ、まだ皆知らないんだから。

なんて話し声が聞こえてくるわけ。
何のことかさっぱり解らなかったんだけど、眠いからそのまま寝ちゃってさ、次の日ニイニイのお嫁さんが病院に行ったら、赤ちゃんができたって言われたって。」
それでどうしたかって?

もちろん長男のお嫁さんは、かわいい男の子を無事出産。 元気にすくすく育っています。
彼女のお家の側にある公園のガジュマルの大木も、海風でざわざわ音を立てながら素敵な日陰を、近所のオジーオバー達にプレゼントしています。

ヤキジムナーって

 ガジュマルの木にに住むと言われる妖怪もしくは妖精。
北部の喜如嘉集落スキンではブナガヤーと呼ばれているけど、ほとんど同じもの。身長が低く子供達くらいで髪が赤く、魚の左目が大好物。

キジムナーと仲良くなれば魚をいつでも貰え、金持ちになれるともされるなど幸運に恵まれるといわれ、水面を駆けることもできて人を連れながらでも水上に立ったりする。  たまに船に同乗して人間と一緒に漁を行うともいわれ、夕食時にはかまどの火を借りに来るなどして人間ととても近い位置にいる彼達。
人間に害をなすことはほとんどないというが、住みかの木を切ったりじゃけんにしたりすると、家畜を全滅させたり海で船を沈めて溺死させ足りの祟りがあると伝えられています。木の洞など到底入り込めないような狭い場所に人間を閉じ込める、寝ている人を押さえつける、夜道で灯りを奪うなどの悪戯をすることも。
どことなく東北地方の座敷童子に近いキャラクターですね。

彼らと縁を切るには、嫌いなニワトリ、人間のおならなどを使うか、キジムナーの宿っている木を焼いたり、釘を打ち込んだりすると良いとい言われています。
昔、おじいさんがキジムナーと仲良くなって楽しく暮らしていましたがたが、ある時キジムナーを気味悪く思ったので追い払ったら、3日後に死んでしまったという話も伝わっています。
沖縄の子供たちの遊びで、キジムナーの足跡を見るというものがあったそうで、薄暗い静かな場所に円を描いて小麦粉などの白い粉を撒き、円の中心に線香を立てて火を灯し、呪文を唱えて隠れてから20数えてもとの場所に戻ると、粉の上にキジムナーの足跡がついているということです。

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