レンタカーやさんで道を聞き、間違えながらたどり着いたお宅は、門を入るとお宅のすぐ右手にある部屋の真ん中に置かれたテーブルの向こう側に、噂の新城定吉さんらしき方が座っていらっしゃいました。
「こんにちは。お庭を拝見したいのですが。」と声をかけると、何もいわずに立ち上がり、玄関を降りて来てすぐ私のそばに立ち、
「何処から来たのですか、何でここを知ったのですか、お仕事は、何のために。」と一連の質問攻め。
それに答えると、どうやらお庭に入る資格はもらえたようで、「石が丸く置かれた所の真ん中の芝生は、靴を脱いで裸足で入ってくださいね。」と言いながら送り出してくれました。
言われたとおり靴を脱いで裸足になり、適当な広さのある石に囲まれた芝生の空間の真ん中、巨石に向かい半跏坐で座り、目を閉じてみました。
シンとした少し重みのある空気が辺りを包み、普通の場所で感じるものとは別質の雰囲気が漂っています。そう、この雰囲気は本島南部、斎場御嶽の巨石あたりで強く感じのと同質のものです。でも、その力強さは、こちらの方が上のように感じました。何かに祈りたい、癒されたいというには最適な場所かも。
時間的制約が無ければ、半日でも座っていたい気分でしたが、そうも行かないので辺りを一回りしてから新城さんに挨拶してと思い家に立ち寄ると、始めてみた時と同じ場所に座っている新城さんが、「まあお上がりなさい。」と声をかけてくれたので、失礼して部屋に上がりました。