神の住む島の集落

大神島の集落

大神島イメージ
大神島の海 大神島の集落 大神島余話
 この島の港に降りると、本当にその近くには建物が見当たらず学校の建物が右手に見えるくらいです。
そして左右に伸びる外周道路と、正面から続く島の中へと向かう上り坂の道。
この坂を登っていくと、ちょうど坂の下の景色が広がって見え始めるあたりに大神島離島振興コミュニティーセンターの建物があります。
といってもさほど立派な建物ではありませんが、 正面に丸い井戸が。覗いてみると今も水が溜まっていました。この場所にセンターが作られた訳がわかったような気がしながら進んでいくと、左右に家が増えてきて、集落に出る事が出来ます。
といっても勿論家がいっぱいという事ではなく、あちこちに空地が目立ったりしているのではありますが。
 あちこちわかりにくい路地を歩いていくと、この島唯一のお店である久貝商店の看板が。
外から見るととても商店には見えませんが、坂を登って喉も渇いているので玄関から大きな声で挨拶してみると、人の良さそうなおばあさんが出てきてくれて、久貝商店の店主であるおばあちゃん

「ちょっとまってね、今開けるから。」と引戸を開けてくれました。
そこには最低限必要な生活物資が雑然と並んでいたので、さんぴん茶をお願いして一息つきました。
大神島久貝商店内部 このおばあさんに、この日は神事の一日前で、島中央の遠見台という展望台には入ってはいけない日であると教えてもらい、それに従う事に。

 そのまま遠見台には向かわずに、今来た道を降り始めました。 降りる途中、多分誰も住んでいないであろう家の窓が開け放たれていて、そこには神事に使うであろう食べ物他いろいろなものが並べられているのが見えました。
大神島の道大神島のコミュニティーセンター大神島の路地大神島久貝商店看板
とても過疎化が進み平均年齢も70歳前後のこの島の神事、しきたり、祀り事など誰が引き継いでいくのか少しだけ心配になりました。 秘祭である祖神祭(ウヤガン)もいつまで続けられるのか…。
同じく神の島といわれている 沖縄本島の近くにある久高島も、有名な12年ごとに行なわれるはずのイザイホーという神事が後継者不在のために2回できず、伝承が危ぶまれていることと重なって、何か意味があるのではと思いました。

(2008年10月)
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