慶良間の珊瑚 ちょっと心配

慶良間は本島西海岸の珊瑚の故郷です。

珊瑚は生きています。
沖縄のきれいな海を守ってくれている珊瑚。
今年、渡嘉敷に行ってみたら、ビーチに近い所の珊瑚が、結構元気なく死んでしまっている部分も多かったです。以前クマノミたちが住んでいた珊瑚の根が、ほとんどなくなっていました。
海水温の異常高温が何日も続くと、多くの珊瑚が死んでしまいます。そして天敵であるオニヒトデ。これも発生すると大量に増えて、あたりの珊瑚を食い散らします。
そして人間。遠浅の海では、浅い所の珊瑚が人間に乗られたり蹴飛ばされたりして、無残な姿になってしまいます。
こう考えると、彼らにとって余り住みやすい環境では無くなってきているのかも知れません。
珊瑚は珊瑚科珊瑚属の腔腸動物のうちで、ポリプ型のものの事を言います。
イソギンチャクやクラゲなどと同じ仲間で、 着生生活をする腔腸動物がポプリ型と呼ばれている珊瑚達です。
無性生殖で分裂して増えるのですが、赤ちゃんは、外に放出されて海中を漂い、条件に恵まれた場所にたまたま着くと、そこで定着して広がり、珊瑚礁が形成されます。
海中に漂うバクテリアなどの微生物を口の周りの触手でこれらを捕らえて食べ生活していますが
先端にある、食べます。
また、多くのものは有毒の棘があるので、むやみに触らないにこしたことはありません。

一般に、珊瑚が一度死ぬと、もう何年も再生しないなんて言われていますが、地元の人に聞くと、
「珊瑚なんて死んでもすぐに再生するさ。ぜんぜん死ななかったら珊瑚だらけで大変さ。」
なんて言ってるから、きっとすぐに新しい珊瑚ができてるんだろうなーとちょっとだけ安心しました。
でも、心配。
大きく成長するにはとても時間がかかるんです。
なんと言っても、慶良間の珊瑚が産卵して、流れに乗って本島の西海岸にたどり着いて、そこで成長していく本島周辺の珊瑚のふるさとでもあるのですから。
珊瑚の海を楽しむときには、最低限のルールを守る事が必要ですので、ご注意くださいね。

ところで、海岸から離れたとこの珊瑚は、何時もの通り、とっても元気でした。という事でひと安心。
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