取りあえず、結婚式は沖縄でも他県でも同じ様では有りますが、その内容にはいくらかの違いがあります。
まず、沖縄では参加人数が多い!
だって普通2〜300人って言ったら芸能人クラスじゃないですか。でも、沖縄ではごく標準的な披露宴の人数です。 だから、ホテルでもおおきなホールを用意して、需要にこたえています。
そして、始まってみて「あれ?」と思うのは、当事者たち2人とご両親はいちばん上座に座ってるではありませんか。
これも、他県では考えにくい事です。
お客さんは、挨拶と乾杯が終わらなくても、席に着くなりビールとかお酒を飲み始める。
後、余興が結構楽しめると言う事。
一番最初の幕開けは、ほとんどの場合、琉舞の古典「カギヤデ風」というおめでたい琉舞で始まります。
どこの親戚関係にも、必ずと言って良いほどこの踊りの出来る人がいて、立候補が多い場合は本来2人で踊るこの踊りも、人数が増えたりもします。
「やーの結婚式じゃ、わったー余興やらんわけにはいかんサー。」
とか言って、頼む前に余興をやる人が決まることも多く、予定の時間内に終わらなくてカットされてしまうこともあるくらい。
余興の練習はとても良い飲み会の理由になり、飲んでゆんたくばかりしていて、切羽詰ってくると公園などで夜な夜な練習してから当日を迎えるわけです。
先日、私の行った披露宴では、人間書道(人間を逆さにして、頭の毛で書道する)、金魚のみ(普通の芸人は、金魚をはきだして見せるが、素人なので飲んだだけで終わった)、びっくりするほど皆の動きがぴったりとあった、なつかしのスリラーなどがありました。
そして、エンディングはカチャーシーと言う決まりです。
ステージの上で、当事者2人と親戚一同などが、順々に踊りを踊ります。
たまに、元気なオジーやオバーのカチャーシーが、エンドレスで続けられて、進行係は時間を気にしてひやひやしながら終わるのをひたすら待つことになります。