沖縄の海は、多くの海岸で図のようになっていて、環境の良い所では珊瑚も多く、カラフルな魚達の良い棲家になっています。
勿論リーフの広さは場所によっても違ってきますが、広い所ですと海岸から1kmにもなることがあります。
ほとんどの場合はこのリーフ内で遊ぶ事になります。
これもビーチにより異なりますが、深い場所でも数メートルくらいまでが一般的。 外洋からの波もこの中までは入ってくることは少なくて、比較的安心してシュノーケリングなどで楽しむ事が出来ます。
珊瑚の根が点在しているような場所では、魚の種類も増えてきます。
しかし浅い所の場合、干潮時で2〜30センチくらいしかなくなる場合もあり、これは浅すぎて腹部や足を珊瑚で傷つける事もあり注意が必要です。

リーフの外は珊瑚礁に守られていないので、外海の波に晒され、潮の流れも速くなり、深さもエッジから急に深くなる場所がほとんどです。場所によっては、そのまま20m以上落ち込んでいる事も良くあります。
このページでは、珊瑚の海で楽しく遊んでいただくために必要な事をあげておきます。
1)リーフ内では珊瑚を傷つけないようにしましょう。 珊瑚は成長するのに大変時間のかかるデリケートな生物です。フィンでけったり勿論その上に立ったりする事は、珊瑚を傷つけ死に追いやってしまいます。
特に干潮時に極端に遠浅になるようなビーチでは、干潮時に波打ち際以外の海に入ることは避けることをお勧めします。無理に浅い所で泳ぐと、珊瑚で身体を傷つけたり、珊瑚を折ってしまうことになります。
2)餌付けはやめましょう。
最近、餌付けは魚の生態系に影響を与える事がわかってきました。特に魚肉ソーセージは添加物が魚達に悪影響をあたえる可能性が高いし、何よりも自然の生態系を崩す事になりかねません。
3)動力を使った遊びにはなるべく参加しないでください。
ホテル前のビーチや、もう自然の珊瑚が壊滅してしまった所では、ジェットスキー(水上バイク)やバナナボートなどで遊ぶ事もありだと思います。ただ最近では自然の良く残る珊瑚が元気な海でもマリンレジャー関係の業者が出店していて、色々なアクティビティーのメニューを揃えている事もあります。
エンジンを使うボート類が大きな音を立てて走り回る事は、珊瑚がいっぱいの海には似合いませんし、海の汚染、遊泳中の人との人身事故にもなりかねないと思います。
機材を使って遊ぶなら、断然シーカヤックなどの自然に優しいものをお勧めしたいです。
皆が使わなければ、そのような業者も自然にビーチから姿を消す筈です。
4)海の中の生物にはむやみに手を触れないようにしましょう。
海の生物の中には、猛毒を持ったり産卵期間に凶暴になったりする生物もいます。勿論時間があれば色々調べてから行けば良いのですが、
こちらにあげたものの他にも多々ありますので素手で色々触らないようにする事が一番の安全策でしょう。
5)自分の遊泳能力を過信しない。
沖縄の海に限らず、毎年何名かの方々が大切な命を海で失っています。
特に沖縄の海では浅いリーフが続き、その先で急激に深く落ち込んでいる場所が多いです。
特に珊瑚が綺麗だといわれる海岸は、ほとんどそのような構造になっています。
リーフエッジまでは海岸からかなり距離のあることも多いのですが、そこまでの深さが浅いために無理をしてその先まで行ってしまうケースも有ります。
リーフの外は波も強く、時間によっては潮流が早い場合も多くて、とても事故のリスクが大きくなります。
そこでシュノーケリング、スキンダイビングなどをする場合は、ある程度の判断ができる知識と経験、体力、そしてよいコンデションが必要になります。
ちなみに私なりに考えたガイドラインをあげておきますので、けして無理はなさらないようにお勧めします。
海での事故は、本人だけでなく周囲の人、勿論家族にも大きな迷惑、影響を与えるものですから。
リーフ外に出ることのできる最低条件
・マスク・シュノーケル・フィンの3点セットを自由に使いこなせる事。
・シュノーケルブロー、マスククリアができることは勿論、耳抜きをできること。
・3点セット付けて少なくとも1キロメートルは遊泳でき、スキンダイビングで5メートルは楽に潜れる。
・前日に過剰な飲酒をしていなくて睡眠も充分に取れている。循環器、呼吸器等に異常が無い。
・急激な大波、潮流に対して、自分の身体能力を理解して回避できる能力を持つ。
以上の条件に一点でも当てはまらない方は、リーフ外に出て泳ぐ事は自殺行為に等しいと考えます。