石垣市の市街地、大川にある王府時代の建造物、宮良殿内(ミヤラドゥンチ)は、宮良間切の頭職、宮良当演が1819年に建てた私宅です。
首里の貴族屋敷をならった建築といわれ、王府時代の住宅は階級により決められた制度を守る必要があったようで、八重山の頭がこのような家屋敷を構えるのは違法であるとして5回にわたって首里王府から取り壌しを命じられたそうですが、なかなかそれに従わず、1874年(尚泰27)に検使の指示によって茅葺きに改められたようですが、1879年の廃藩置県後にはこの様な赤瓦に戻したということです。

周囲を石垣で囲われた庭園は、琉球石灰岩を使用した築山があり石橋もかけられていて、フクギやソテツなどが植えられていました。
日本式の庭園に近い感じなのですが、どこか独特の雰囲気。でも縁側に腰掛けてのんびり眺めていると、そこから感じられるものは他県の庭園と全く同じものでした。
観覧料 : 大人 200円 小人 100円
(2006年10月)
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