星砂で有名なカイジ浜に入る道の手前の森の所に石組みの残った遺跡があり、説明版が建ています。
ここは竹富島出身で琉球王府に仕えていた西糖が、八重山諸島を統治していた時に使っていた蔵元の跡です。蔵元というのは年貢を収納する倉を意味しますが、それが役所を意味するようになり、八重山、宮古、久米島では役所の事を蔵元と呼んでいたようです。
西糖はここで約20年間政治を行っていましたが、その後石垣島にに移しました。
その時に唄ったとされるシキタ盆という歌は、現在でも伝えられています。
竹富ヌ仲嵩ヌ島ヤ
島ヤリヤドゥ フンヤリヤドゥ クユサル
大石垣大本ヌ真正面ニ シキタ盆
マウキ島デ イヤリル・・・
(八重山毎日新聞の記事を参照しました)
当時はこの遺構の隣にあるカイジ浜は、他の島々とをつなぐ港として機能していたようです。
この付近は自然の木々が生い茂る森も良く残り、散策しながら往時をしのんでみるのも良いと思います。
このページは環境省の説明板を参考にさせていただきました。