竹富島余話

竹富島の色んな話です。

竹富島イメージ
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竹富島の海
竹富島にもコンドイビーチなどのように綺麗なビーチはあります。勿論八重山らしい綺麗な透き通った色をしていて快適に遊ぶ事ができますが、ビーチエントリーではスキンダイビングとかシュノーケリングには遠浅すぎてあまり向いていないように思います。周辺には良いポイントも有るようなので、シュノーケリングには船を利用したツアーに参加するほうが楽しめそうです。
でも、お子様を遊ばせたりするにはとても安心できるし、のんびり楽しめて安全で静かな離島の美しい海です。
西桟橋の周囲も昼間は人が少ないので海で遊ぶには適しています。
島の南東にあるアイヤル浜は、星砂もあるのですが、残念ながら現在遊泳禁止になっているようです。


安里屋ユンタ
サァ 君は野中の茨の花か
サァユイユイ
暮れて帰れば ヤレホンニ 引き止める
マタ ハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ
という有名な安里屋ユンタは、ここ竹富島が発祥の地です。
しかしながらこの安里屋ユンタは比較的新しく他県の人にも解るように、宮良長包という石垣島の人が作詞作曲したもので、竹富島や石垣などでは新安里屋ユンタと呼んで区別しています。
元の安里屋ユンタは同一の歌詞で太鼓などの打楽器で伴奏されて歌うものと、三線の伴奏で歌われる安里屋節と呼ばれるものがあったそうで、曲は異なります。
その歌詞は以下のような歌い出しです。
ヒヤ安里屋ぬ クヤマによ
サーユイユイ
目差主[みざししゅ]ぬ くゆたらよ
(マタ)ハーリヌチンダラ カヌシャマヨー

その歌詞は23番まであって竹富出身のクマヤという美しい実在した女性の物語。
八重山の他島でも「安里屋節」が歌われていますが、歌詞の内容が大分異なっているようです。
という事で4種類の安里屋があるということですね。
クマヤは尚敬王時代に竹富島の安里家で生まれ、70歳で亡くなったという事で、今でもこの島に生誕地跡が残っています。
竹富島の交通
島内を回ってみるには、なんと言っても貸自転車が一番便利かと思います。自転車を貸してくれるお店はあちこちにあるので、たらなくなる事はないと思います。道は中心を外れると、アスファルトなどで舗装されていない、石や砂で整えられているものもあるので、車輪を取られて転ばないように注意してください。

竹富島の印象
石垣島から一番近い事もあり、この島を訪れる観光客はかなりの数になると思います。
高速船を降りるとすぐに、水牛車観光をやっている業者さんとか貸自転車さんとかが、マイクロバスで送迎にきています。
そして集落について歩いてみると、確かに観光パンフレットに出ているように赤瓦の屋根の家が立ち並んで、その間を走る白い道も、ごみが少なく綺麗に整備されています。
きっと島に住んでいる方々の並々ならぬ努力の結果この状態が保たれているのでしょう。

日帰りの観光客が帰った夕方からは、又違った雰囲気になるのでしょうが、昼間は開いているお店も観光客相手のものがほとんどで、なにか良くできたテーマパークを歩いているような錯覚を覚えました。
毎年何日も泊まっている島のファンの方々に怒られそうですが、なぜか島の人達の生活が見えてきにくいのです。
このページで少し触れた竹富島憲章にあるように、文化伝統の伝承が重きを置かれているはずが、なぜか目線が観光に向いているように思えるのです。
水牛車にしても、それほど昔からあるものでは無いそうで、その仕事をしている若者も他県からの移住組みが多いとか。島の若者は、外に出てしまっている人も少なくないようです。
赤瓦の家にしても沖縄で一般的になった歴史は浅く、昔は武士階級や大家など限られた人たちのもので、那覇以外で普通の住宅でも瓦葺にしても良くなったのは、明治の中頃からで、 実際一般の人の家はこの写真のようなものだったようです。
(海洋博記念公園内沖縄郷土村より)


本当に伝えるべきものは、そこに住む人の心。
本来の意味で島の伝統、良さをこれからも伝える数少ない島の一つになってほしいものです。
うがった見方で、環境を保っている島の方々には恐縮ですが、一観光者としての感想ですのでご容赦を。

(2007年06月)
関連情報: リーフの外に行きたいとお考えの方に


考えてみると、最近沖縄全体が、巨大なテーマパーク化してきているようにも思えます。
それは観光立県を目指す沖縄県の方針とも一致するわけで、問題なく良い方向に思えますが、観光をする側の要求がより高度に洗練されて来た時に、それだけで集客できるのかと考えると、少し心配になってもきます。
何を求めてお客様が沖縄に来るのか、そして沖縄ならではの観光資源とは何なのかをこれから少し真剣に考えていく時期が来ているのではないでしょうか。
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